特定非営利活動法人 スマイルステーション

朝ドレーンを抜く。ちなみにドレーンは、手術の時・手術後に生じたリンパ液や血液やその他のいろんな不要なものを体の外に捨てるための管である。これが2本お腹にぶっ刺さっている。ぶっさしておくと、それらの不要物が体の外に出ていく。2日くらいで滲出液がだんだん透明な黄色（リンパ液だけの色）になり、そうすると抜いていい許可が出る。
 

主治医ではなく処置担当の綺麗な婦人科の女医さんが担当してくれた。
 

抜く時に息を吐くと気持ち悪くないと言われその通りにしたらOKだった。
 

ちなみに9年目になった今でも、微妙にドレーンの傷口は残っている。初めの数年は、結構しっかり傷口が残っていた。ナイフで刺されるのといっしょだもんなあ。
 

あまりにも元気なので、その日は午後から病院のレストランでアイスコーヒーを飲む。ひっさびさのアイスコーヒーだ。うれしい。営業部にいたので、外回りはいつだってアイスコーヒーとタバコだった。タバコが恋しい。でもアイスコーヒーのおかげで少しだけ、人間の世界に戻れた感じがする。
 

病院の玄関のベンチに座ると外の風が気持ちいい。もうすぐ秋のにおいがする9月上旬だ。昨日よりさらに痛みが少なく体はめちゃ元気だ。
 

いまだに病院食は（大変おいしくない）すべて流動食だが頑張って出来るだけ食べるようにした。
 

あまりに味気ないので、コンビニで味噌汁を買い、汁だけ飲んだ。