- 2023.05.06
- Tomo: 再発子宮頸がん治療記6 麻酔科医との問診、主治医との貯血2回目
全身麻酔の手術のため、麻酔科医の先生との問診。
麻酔科の先生は50代くらいの女性の先生だった。ここに来て初めての女医さんで興奮。
スローでミステリアスな先生だったので「医療漫画の麻酔科の先生のイメージぴったりだな」と失礼なことを思った。
術中の全身麻酔の様々なリスクに関して説明を受けた。
印象的だったのは下記。
★まつ毛エクステは抜ける
★管をのどから抜く際に、前歯が折れる可能性がある
術中に目が乾かないようまぶたを閉じた状態でテープで固定するらしいが、それをはがすときにまつ毛が抜けるので、まつ毛エクステも一緒に抜けますといわれる。
入院で数週間すっぴんになるのでわざわざ生まれて初めてまつ毛エクステをしに行ったのが数日前、なのにもかかわらず、5日後に抜けるというのか。
「なんとか抜けないように頑張ってもらえませんか」
と無礼な依頼をしたところ、特記事項のようなところに、「抜けないように頑張る」みたいなことを記載してもらえた。なんとハートフルな病院なのか。
また、前歯が折れる可能性に関しては、人工呼吸器の出し入れでまれにそういうことがあるという説明を受けた。
「子宮を取られて前歯まで折れたら、たまったもんじゃないっすね」と言ったら、麻酔科医の女医さんは笑ってくれた。
今思えば、なんて返しにくいネタを振ってしまったのかと反省。
その後貯血二回目のため再度処置室へ。
貯血は一回に取る量が多いので、2日間に分けて行うのだ。一日に献血できる量が決まっているのと同じである。
そしてまたグッドルッキング主治医が自ら貯血のために採血してくれる(別にいいのに・・・)。
今回も10分かけて30mlしか取れず(しかもずっと激痛)、自分の血管の情けなさに失望していたが、主治医の提案でもう片方の腕から取り直してみようということとなり、そうしたら、なんとびっくり、スムーズに10分で400ml取れたではないですか。
・・・先週からこっちの腕で取ってほしかったよ。
と、心の中で悪態をついた、と同時に、今後の採血などでのタイミングでは、「その血管は駄目、この血管いいですよ」と自らおすすめをしようと決めた瞬間であった。
血管の中には、一見太くて血流が多そうでも、全然ダメな奴があるということを学んだ。逆に、ひ弱そうでも驚くべき成果を出す奴もいる。
ちょっと血を抜くだけの検査用なのか、貯血や血液培養用の大量採取か、はたまた薬を入れるだけなのか、目的に応じて最適な血管をおすすめできる、そんな患者に、私はなりたい。
コメントを残す
コメントするにはログインしてください。