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がんと闘うあなたへ

善本 考香(よしもと としか)

善本 考香(よしもと としか)

NPO Smile Station代表理事

日本医療コーディネーター協会パートナー

  • 1971年山口県岩国市出身
  • 平田小学校
  • 平田中学校
  • 岩国商業高校

(ハンドボール部 国体、インターハイ出場)

2011年41歳の時に子宮頸がん(1b2期)と宣告される。
シングルマザーで娘との生活の中でのガン告知を、小学生だった娘に隠すことなく二人で泣き崩れながらも強く生きる決心をする。
子宮卵巣付属リンパ節摘出後に、リンパ節転移が見つかり抗がん剤治療を受けることなる。
しかし、抗がん剤治療後に転移を放射線治療(+抗がん剤)にて治療を受ける。
2012年、がんの勢いは止まることなく、両肺含む多発リンパ節に転移をし、地元での治療ではなく東京での治療を望み上京する。手術・抗がん剤・動注化学療法・重粒子線治療などの治療を経て、
生存率9%余命3ヶ月のがんに打ち勝つ。

2016年、著書『このまま死んでる場合じゃない』(講談社)を共著で出版。
『NPO法人Smile Girls』発足
2018年、『ガンでは死ねない』(オンデマンド)出版。
2021年、キャンサー・バリュー株式会社設立。


まず伝えたいことは、「あなたはひとりではない」ということです。
私が初めてがんの告知を受けたのは2011年8月でした。「がんになった」という現実を受け入れるのは簡単ではなかったし、再発転移を5度繰り返しました、さすがに「もうだめだ・・・」と途方にくれた時もありましたが、根治し生きています。
ここまでがんばることができたのは治療をしてくださった先生方、闘病ブログを通じて知り合った仲間、家族や友人のおかげですが、もうひとつは自分自身が変われたことだと思います。1日の充実度は、考え方次第で大きく変わります。楽しくも辛くもなります。さらには、人生そのものにも影響が及びます。闘病中は不安や孤独で弱気になりがちですが、弱音を吐いて甘えてみても何も変わりません。なぜなら闘うのは他でもない自分ですから。
私は、がんになったからこそ気づけたことがたくさんありました。

とは言え告知された当時は、インターネット上に溢れる多くの情報を検索しては不安や恐怖や孤独感でいっぱいでした。
ここにたどり着いたあなたも同じ経験があるのではないでしょうか?

その頃、Smile Stationの前身でもある闘病ブログをはじめました。はじめは、自分が生きていることを誰かに知って欲しい、いわば「はけ口」のようなものでしたが、続けていく間に多くの仲間と出会うことができました。同じ病で戦う仲間がいたからこそ、辛いことも不安なことも乗り越えて来られらたと思っています。

あなたが今闘病中で「絶対に生きる」と心に決めたら、まず何よりも自分自信を一番愛してください。
子どもでもパートナーでもない、あなた自身です。

自分を愛せなければ、子どもやパートナー、支えてくれる家族のことを大切になんてできるはずありません。

辛いとき、苦しいとき、仲間と一緒に乗り越えて、愛する自分のために生きましょう。それこそが、あなたが愛する人たちへの恩返しになるのです。そして恩は繋がるものです。

最後に、もうひとつ。医療の未来は私たち「患者」にかかっています。
Smile Stationでは「患者力」を身につけるための勉強会を開催しています。なぜなら、自分や仲間の闘病経験から「患者自身が変わることで、医療も変わる」と確信したからです。ぜひ、患者力を身につけ、仲間と共に闘いましょう。
あなたはひとりじゃないのだから。

病歴

2011
10月:子宮頸がん1b2期
    広汎子宮全摘術 リンパ節転移あり(3箇所)
11月:抗がん剤5クール開始
2012
4月:腹部傍大動脈リンパ節転移
同時化学放射線療法
 6月:経過観察
2013
3月:右肺、両側肺門リンパ節、両側縦隔リンパ節、
左鎖骨リンパ節に転移
単身上京し治療に入る
4月:抗がん剤治療
右肺転移、左鎖骨リンパ節が消失
6月:動注塞栓術(3クール)
《両肺門、縦隔リンパ節へアプローチ》
9月:両側肺門、両側縦隔リンパ節の手術を
左右開胸にて二度手術する
10月:縦隔リンパ節転移
左鎖骨リンパ節再発 右腸骨リンパ節、肝臓に転移
11月:動注塞栓術にて肝臓、
右腸骨リンパ節の腫瘍が消失
左縦隔リンパ節、左鎖骨リンパ節への
重粒子線治療始まる
12月:全治療終了
2016
11月:特定非営利活動法人Smile Girls発足
12月:『このまま死んでる場合じゃない!』
講談社より出版
生存率0%から根治し現在に至る

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ひとり娘は、何でも話し合える大切な存在。
一緒においしいものを食べたり、
共通の趣味EXILEのライブに行ったりします(笑)。

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